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新規に商品開発をしたい!

食品の商品開発の流れ

2010年に無添加のレストランを開業しました。ある日、野菜嫌いなお子さんが、ほうれん草ドレッシングでサラダを完食し、お母さんを驚かせたのです。そのお母さん、もの凄く喜びまして、ドレッシングを販売して欲しいとお願いされました。その事がきっかけとなって、販売を始めました。最初は、店内で販売し、
1日に約10本を販売していました。
食品の商品開発する場として、飲食店は最適だと言う事に気付いて欲しいと言う思いがありました。確かに料理がメインだけど、お店の知名度アップ、悪天候が続いても日本のどこかで商品が購入されれば、売上げも上がります。物販は経営基盤を強化します。

拙著の「オリジナル食品を通販・催事で売る方法」では、食品の商品開発から販売までを、自社開発した生野菜ドレッシングを例に出来る限り詳しく解説しています。

2011年7月からお店でドレッシングの販売を始め、8月にはネット通販も始めました。その後は催事販売へ。

商品の発想から販売までの目次です。

第一章 なぜ。小さな飲食店は商品開発をするべきなのか。

・飲食店の役割は、料理の提供だけではない

・展開の市場へ売り込めば、売上げは無限に広げられる

・大手にはない個人店の強みを意識せよ

・”安全な食”が求められいる

・食材にトコトンこだわれ ①自ら生産者を捜せ

・素材にトコトンこだわれ ②調味料の吟味は最重要課題

第二章 ”店内で料理を提供する”ことと”市場で商品を売る”違い

・私達が開発したドレッシング”ベジドレ”

・店外で売れるのはどんな商品か

・一般小売店への卸販売を意識する

・飲食店営業では、テイクアウトのみ許可される

・販売品目、販売形態ごとに営業許可が必要

・賞味期限の決め方

・生産物賠償責任保険(PL保険)でリスクを回避

第三章 商品開発のヒントはここにある

・ヒット商品の構成要素

・全く新しい商品は無いに等しい

・商品の誕生には必ずストーリーがある

・日常生活やマカナイにもヒントが潜んでいる

・自分の思い入れからの商品開発

・ヒントを体系化するのに有効な”マインドマップ”

第四章 どんな商品を誰に売るのか マーケットに学ぶ

・スーパー・コンビニは地域の情報源

・デパ地下・専門店を調査

・ネットでできるマーケティングリサーチ

・飲食・食品業界の動向を見る

第五章 欲しい!食べたい!商品をつくる 開発実践ステップ

・商品が使われるシーンをイメージする

・ひと言で言える、ひと目でわかる商品をつくる

・原価計算と販売価格の関係

・パッケージが購入を左右する

・ラベルデザインは商品の代弁者

・食品表示ラベルの製作(原材料表、賞味期限他)

・仕様書、チラシ、リーフレットをつくる

・送料とロット、荷姿の最適化を考える

・ネット通販にかかる経費

・催事出展にかかる経費

・開発資金に補助金

第六章 どのように販路を広げ、売上げを伸ばすか。営業・販売・実践ステップ

・販売目標と生産キャパシティーを設定する

・店内での販売戦術

・ネットでの販売戦術

・マルシェ、商談会、展示会での販売戦術

・催事での販売戦術

・百貨店等の催事販売への営業方法

・販売以外に商品開発を受託する

・海外での販売も夢ではない

新規開発、起業予定の方を対象とした商品開発セミナーでは、拙著に沿った内容を基に、その場での質問に答えながら進行します。

自ら実際に商品を開発し販売の現場まで、今も実践して現場にて新たな発見をしています。

p130から引用
【パッケージが購入を左右する】
 容器は見栄え優先
お店に並んでいる商品は、一般的に試食せずに購入するものなので、何によって購入がきまるのか常に考えなければなりません。
まず、考えられるのは視覚的な条件、つまりパッケージデザインです。色や容器の形状、材質や文字(書体、コピー)等です。自然志向の食品なら、黒や赤を使うよりも、気を連想する茶色や緑、青色や湧き水を連想させる水色等の方が効果的です。
文字については、書かれている内容はもちろんのこと、書体によってもイメージが左右されますので、実際にパッケージのダミーをつくって十分に見当する必要があります。
パッケージで特に重要なのは、容器の選定です。私達たちのような小さなお店で、オリジナルの容器をつくることは到底できませんから、既製品からの選択となります。
一部抜粋
現在使用しているボトル。内容量は左から100ml、120ml200ml。120mlのボトルの高さは20cmあって見栄えがよい。現在メインで小売店に卸しているのがこのサイズ。
左の2つは内容量が180mlで、右端が200ml。内容は20mlしか変わらなくても、もっと差があるように見える。例え内容量が同じであっても、お客さんは大きく見える容器を選ぶ傾向にある。
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